「リスティングの設定ってキーワードと広告文の作成でしょ?」と思っているあなたへ届け
1,リスティングのセットアップ前の市場・競合・ターゲット・強み等の調査
いきなり、設定を行うことは無く、調査からスタートします。情報社会でかつ、物が溢れており、さらにコロナの影響で人々の思考、行動が変化している今、依頼頂いている顧客のサービス・商品をどのような設定を行えば勝てるのかをセットアップ前に情報を集め、仮説をたてて行きます。この段階で他社と比べて勝つのが厳しいとなった場合は強みの明確化や、修正。あるいはターゲット変更などを依頼したり、リスティング広告で失敗した場合の次の一手を洗い出します。
2,KPI、LTV、CRMなどマーケティングの状況把握
リスティングは集客する為のツールです。集客以外でどうすれば顧客単価が上がるのか、リピート率を上げるのかをセットで考えなければいけません。その為、現状実施されている施策をお伺いして、整理した上で広告の目標を決めたり、実施出来ていないマーケティングがあれば支援するなどを検討を行います。
3,セットアップ業務
1,2が完了するとGoogle広告、あるいはYahoo!広告のセットアップを行います。まず着手するのはアカウントの構成です。どのような設定が一番ベストなのかと言うと、Googleが世界中のデータから導き出したノウハウ(我々は媒体推奨設計と呼んでいます。)を1,2の状況を踏まえて実施することがベストになります。意外に他社から弊社に乗り換えたクライアント様のアカウントを見ると10年前に流行っていたアカウント構成で運用されているケースもあります。おそらく本やYouTubeでノウハウを見て設定したものかもしれませんが、媒体が出している最新の媒体推奨設計を行うことがAI・機械学習の機能もフル活用で活かす事ができ、成功する可能性が上がります。具体的な推奨設計の名称で言うとHagakure(ハガクレ)や3Aなどです。そこをきちんと反映したアカウント構成(キャンペーン、広告グループ、キーワード、広告、表示オプション(コールアウト、サイトリンク、住所、電話番号、価格表示オプションなど)の数やテーマを決め作成して、細かい設定であるキーワードのマッチ対応、日予算、入札戦略、アトリビューションモデル、ビジネスデータの活用(無理に使用しなくも問題ありません。)、除外リスト作成と反映、オーディエンスのモニタリング設定、リマーケティングタグ・コンバージョンタグの発行などを行います。
4,リスティング広告以外のセットアップ業務
昔はリスティングの設定だけが業務の範囲内でしたがテクノロジーの進化により、広告以外のツールを連携させることでよりよい設定や、分析が出来るようになり、その中で必須なGoogleタグマネージャー(GTM)、GoogleAnalytics(GA)のアカウント作成、あるいは顧客が作成済みならGoogle広告とのアカウント連携などがあります。そこを広告運用の業務範囲にしているかどうかは代理店次第ですが連携による業務も広告代理店では発生します。
5,リスティング広告の運用
配信がスタートされれば終わりではありません。3でつらつら書いた設定内容で終わりではなくきちんと日々の運用が必要になります。特にデータが少ない業種。例えば予算10万円でクリック単価が数百円する分析をする場合にデータが少なくなるため、無駄なユーザーに広告をクリックさせないように、キーワードの設定、オンオフ、部分一致以外のフレーズ一致の追加、入札単価の変更(自動で設定している場合は無し)や、広告で対象となるユーザー以外はクリックされないように工夫しながらもクリック率を見て改善、コンバージョンが出ない場合はGAの数値をみて成果が良いか悪いかを判断したり、マイクロコンバージョンを設置したりとやるべき業務は沢山あります。
今回は以上になります!ちょっとテクニカルな内容といいますか、用語が多くなったので、結局何が言いたいのか分からない方もいらっしゃると思いますが、広告代理店はここまで頑張っているんです!ということを伝えたくてこの記事を書きました。とはいえ、6000社あると言われている代理店の中できちんと運用している企業は10%以下という話も聞いたことがあります。(かなり主観な意見ですが私も少ないと思っています。)
成果が出ていれば問題ないですが、もし今の代理店に不満があったり、インハウスで成果が出ていない企業様がいらっしゃればいつでもカッテージにご相談下さい!
以前弊社が書いた参考ブログ:リスティング企業に依頼して失敗する上位10パターン
ブログを読んでくださりありがとうございました(^^)