マイクロソフトの無料ヒートマップ「Clarity」のオススメ分析方法

私達はリスティング企業ですがリスティングの運用最適化だけでは成果の最大化は出来ません。そこで今回はよく利用するヒートマップツールのご紹介をします。両方を活用すると成約率が何倍にもなる可能性があるので是非最後まで見てくださいね!

1,無料ヒートマップClarity

マイクロソフトが出したツールでクラリティと読みます。今は様々なヒートマップが存在し、ある条件までは無料で使用出来るものもありますが、このツールでは通常のヒートマップ機能に加え、GA連携、録画分析などが可能になります。まだ機能としては未熟なものもありますが、無料なら十分すぎる機能がついており、既存のヒートマップ企業泣かせであることは間違いないです。まだヒートマップを利用したことがない、今後導入する予定という方は是非アカウントを作成して見て下さい。

 

クラリティ(Clarity)のアカウント作成ページ

 

↓クラリティのダッシュボード

2,ヒートマップの分析のコツは難しく考えないこと

 

ヒートマップがWEB業界に本格的に出始めたのは7年くらい前からでここ2、3年で各社が様々なヒートマップを世に出した印象がありますが意外とヒートマップを上手く活用してサイト改善(LPO)出来ている企業は少ないです。

 

最初にヒートマップを見た時に「おぉー!サーモグラフィーだ、すげー!!」がヒートマップ導入の頂点だった。という方を沢山知っております。何故そうなるかと言うとヒートマップは可視化されるがゆえに「結局どこを改善すればいいの?」という話になりがちで色々施策を考えたり先延ばしたりしている時に上司から「費用対効果どう?」と言われ解約するケースが多いですが、上級者になる前に必ずヒートマップで分析して成功するやり方があります。

 

3,見る指標はたった3つ、「熟読」、「デッドクリック 」、「終了」

 

熟読は名前の通り熟読されているポイント、デッドクリックはリンクが無いのにユーザーにクリックされている場所、終了はユーザーがページを離脱している場所(終点エリアと呼ぶ人もいます。)基本的にはこの3つの指標を元に改善していくことで成果が出ます。ユーザーがサイトのどの部分に興味を持ち、どこに不便さを感じ、どこで離脱しているのか。それらを元に改善していきましょう。

 

4,具体的な4つの改善ポイント

 

①どのページから改善するのか決めましょう。一般的にはTOPページにユーザーが集まるのでTOPページを改善することが多いですが、GoogleAnalyticsで調べた場合にTOPページ以外にもよく見られるページがいくつかあるのでそれも考慮して決めましょう。

 

②コンテンツを追加しましょう。PVが多いのに離脱率が高いページはユーザーが満足していない証拠です。ヒートマップでユーザーに見られているコンテンツ(熟読エリア)があればページの上部に移動させ、見られていないコンテンツは削除か下に持っていきましょう。地道ですがこれを繰り返すことで熟読エリアが増え、結果滞在時間もスクロール率も向上します。

 

③デッドクリックされている場所はユーザーが勘違いしてクリックしているか、あるいはもっと情報が欲しくて何かクリック出来る場所が無いか探しています。もしかしたら画像が小さいのでクリックしている可能性があるのでクリックすれば画像が拡大されるなどの設定だけでもユーザーにとってユーザビリティが向上して良いサイトになります。

 

④「目次」や「一瞬で一番下まで飛ばしてくれるボタン」等を追加しましょう。欲しい情報だけ閲覧したいユーザーにとって上から順番に読む行為はマイナスになります。そこでクリックすればすぐにその場所に行ける目次や、「一瞬で一番下まで飛ばしてくれるボタン」などを用意することでユーザビリティが向上する為、結果的に終了(終点)ポイントに行くユーザーの割合が増えます。ページ内でも一瞬で移動できたり、グローバルナビを追加して他のページに行きやすくするなどを行うことで成果は向上するので試してみましょう。

 

 

今回は以上です。

 

ヒートマップはまずは指標を理解した上で上記の改善の①~④を実施してみて下さい。その結果指標の数値が改善された場合にSEO的にも成約率(CVR)的にも向上していきます。勿論上記外の改善方法もありますし、ヒートマップだけでなく他のツールと組み合わせた分析も出来るのですが、まずは難しく考えずにサイト改善するのが一番良いと思います♪

 

カッテージでは媒体単位や新規・既存、あるいはキーワード単位でユーザーのモチベーションが違うのでそれぞれで分析して広告の効果最大化を実施しております。もしサイト改善も含む成果向上でお悩みの方がいらっしゃれば是非ご連絡下さい!

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この記事を書いた人
星野 荘

星野 荘

専門学校卒業後、ITインフラの企業に就職。その後サイバーエージェント系列の会社で3年半、インターネット広告代理店で8年ほど勤務。 WEBマーケティングはブラックボックス的なところがあるので、知識や経験が少ない方でも役に立つ情報を発信していきます。