リスティングとSEOはどちらが費用対効果が良いの?に代理店の目線でお答えします

WEBマーケティングを任された時に話題になりやすいリスティングとSEO。経験知識が無い担当者には費用対効果を計算をするのは非常に難しいと思います。今回はその件についてインターネット広告代理店であるカッテージの意見を皆様にお伝え出来ればと思いますので最後までお付き合い下さい。

1,リスティングの概要と強み/弱み

 

リスティングはペイドメディア(お金をメディアに支払ってサイトへ流入する)の一種で、検索やディスプレイがあります。

 

基本的にはクリック課金なので1クリック辺りいくらという計算ができ、欲しいクリック数の分予算を投入できます。

 

GoogleやYahoo!がありますが、今はGoogle系のブラウザが多いのでGoogleからスタートすることが多く、ディスプレイよりも検索のほうが費用対効果は良いです。

 

↓リスティングは左上に「広告」と記載されています。

【強み】

 

お金を支払えばすぐに広告が掲載でき、サイトへの流入が可能となる即効性のある広告です。

 

SNSで検索する人も割合としては増えていますが基本的にはGoogle/Yahooで調べたいことを検索するのでそれに連動して掲載される広告は非常に有効です。

 

【弱み】

 

効果が良いからこそ毎年競合が増えております(年間のインターネット広告費は10%ずつ上がっております。)競合が増えるということはクリック単価も上がるということです。

 

今うまく行っているからと、対策を全くしなければ気づけば費用対効果が悪くなり広告を縮小し、事業が縮小するケースがあります。

 

また、ランニングコストとして毎月経費として払い続けなければいけないこともマイナス要因かと思います。

 

2,SEOの概要と強み/弱み

 

SEOは広告費をかけずに自然にGoogle/Yahooなどの検索エンジンの検索結果に表示されることを指します。

 

毎年ロジックはアップデートされており、ユーザーにとって良いサイトが上位表示になるように改善されています。

 

下記のように「広告」の下に画像があり、【初心者にもわかりやすい・・・】という記事がSEO1位になります。

昔は図は表示されなかったのですが今は簡易的な辞書のような表記も含めて掲載されており、検索したキーワードにとって最適な検索結果を出すようにしていますね。

 

ちなみに居酒屋とかで検索するとGoogleマップが表示されたりします。

 

【強み】

 

やはり広告費がかからないのは強みです。人件費の計算は必要ですが一度SEOで成果がではじめるとリスティングよりも遥かに費用対効果が出るため、リスティングを停止するクライアントもいらっしゃいます。

 

また、リスティングよりもSEO経由のほうが成約率(CVR)が高いというデータがあるのでアクセス数だけでなく、成約数にも大きく期待できます。

 

【弱み】

 

成果が出るまで平均で8ヶ月~1年ほどかかります。そのためすぐに成果が出たい人には向かないのと、実施しても成果が保証されている訳ではありません。

 

それらのリスクや労力を考えた場合にSEOを実施しないという意思決定をする企業も多いです。

 

他に注意しなければいけない部分としてはいきなり検索順位が下がる可能性があります。

 

今までSEO1位だったキーワードがいきなり圏外になることもあり、そうなれば見込んでいた成果が全く出ないというケースがあります。(実際その影響で上場した企業が上場廃止になったケースもあります。)

 

3,担当者のリソースや知識・実績を考慮する

 

まずリスティングにおいては知識・実績が無くても極論広告代理店に依頼し、結果によってサイト改善が必要なら社内リソースを確保するなど後出しジャンケンで動いて行けるのですが、SEOについては膨大なリソースが発生します。

 

どこまでこだわるのかや、担当者のライティング力なども時間に影響しますが、基本的には社員が片手間で対応するならブログは1記事に4~8時間くらい発生します。(ブログ作成のための情報収集、記事作成、上司のチェック、画像作成なども考慮して。)

 

ブログはSEOで成果を出そうとするならば最低月に8本と言われています。(理想は毎日)そこをきちんと社員のリソースを確保出来るのかを確認し、厳しい場合は外注に依頼する必要があります。

 

その辺りを一度社内で整理していきましょう。

 

 

4,結論から言うとどちらかではなく両方やりましょう!

 

リスティングを実施することですぐに結果が出ます。その際にリスティングだけではなく、GoogleAnalyticsを用いた分析をすればサイトに来たユーザーがどのくらい他のページを見ているのか、滞在時間はどうか、離脱率はどうなのか、どこからサイトに来たのか。など細かく見れます。

 

リスティングで成果が出ない場合はこれららの情報を用いてサイトを改善することで黒字化に近づいていけます。

 

ただし、SEOも必須です。SEOは時間がかかる上に意外と実施している企業が少ないです。理由としては

 

・ブログを書きたくない。書く時間がない

 

・ノウハウが無い

 

・外注するのにお金が高い

 

・成果が保証されていない

 

などがあげられます。その中できちんと毎月8本以上ブログを掲載することが出来れば目に見えて成果が出てくると思います。

 

WEBマーケティングは本当に日々の積み上げです。リスティングもSEOもいきなり成功するのではなく、きちんと継続して改善することで大きな差が出てきます。

 

不安なことは多いと思いますが、結果が出てくれば本当にやりがいが出てくるので頑張りましょう!

 

5,最後にSNSについて

 

Facebook、Instagram、Twitter、TikTok、LINEなど様々なものがありますがこちらも可能なら絶対に実施しましょう。

 

それぞれ広告もあるのですが、個人的にはTwitterで企業用のアカウントを作成し、地道に毎日誰かにフォローしてフォローバックをもらうことをすれば毎日10~30人はフォロワーが増えていきます。

 

最近の傾向といては会社名でなく、架空の人物を作りその人が中の人として広報的な立ち位置からツイートを行うことで結果を出すケースも増えています。

 

頑張れば自力で1年後に5000~10000人のフォロワーがつくのでその方達に対していいねや、リツイートされるような記事を定期的に出すことが出来れば、サイトの流入が増え、SEOと同じような効果に結びつくだけでなく、GoogleからSNS経由のアクセスが多い優良サイトと認定され、SEOの効果も上がりやすくなります。

 

上記はTwitterで一例を出しましたが、本当に様々なことをWEBマーケティングは実施することが必要になりますが、まずは出来ることから一つずつ結果を残して行き、リソースを増やしながら拡大していきましょう!

 

今回は以上です。

 

SEO、リスティングを実施する上で意外と大変なのが社内調整です。全員考え方や感覚が違うのでこの人はこれが良いと言っていたが、この人はこれが駄目といっていたので無難なことしかできずに結果が出ないケースも沢山あります。

 

その場合はまずきちんとユーザー層を共通化するためにペルソナ作成するなどのマーケティングも有効なため、まずは社内で成功するための環境づくりを実施していって下さい。

 

カッテージでは基本的にはリスティングなどの広告運用がメインですが、リソース次第ではコンサルティングも請け負っておりますので、何か課題があればいつでも相談してきてくださいませ。

 

引き続き宜しくおねがいします!

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この記事を書いた人
星野 荘

星野 荘

専門学校卒業後、ITインフラの企業に就職。その後サイバーエージェント系列の会社で3年半、インターネット広告代理店で8年ほど勤務。 WEBマーケティングはブラックボックス的なところがあるので、知識や経験が少ない方でも役に立つ情報を発信していきます。