リスティング広告で審査落ち!よくある原因とその対処法について

リスティング広告は、広告代理店でなくてもどなたでも簡単な設定で出すことができる、とてもメジャーな広告になりました。ところが稀に広告を設定したものの「審査落ち」で出稿できない場合があります。今回はそのよくある原因と対処法についてまとめました。
リスティング広告の審査におちた!

リスティング広告の審査とは?

リスティング広告に限らず、Yahoo、Google、SNSなどを媒体とするウェブ広告では、自分で設定した広告が実際に配信される前に「審査」があります。見出しや説明文、キーワード、あるいはリンク先のページなどに各媒体のポリシー違反にあたる内容がないか、といったチェックを通過してはじめて、表に出ることになります。

 

審査にかかる期間は通常一営業日以内ですが、広告の内容によって少し時間がかかることがあります。また、現在は新型コロナウイルスの影響でこの審査にも通常よりも時間がかかっていると報告されています。

 

広告を出稿する際には、予めこの審査の期間を想定して、配信開始まで少し余裕のあるスケジュールを設定しておいたほうが安心です。

 

審査に落ちたらどうなる?

審査に落ちた場合、そのままの状態では広告を出稿することができません。ポリシー違反となっている箇所を見つけて修正し、再度審査請求をします。一度審査に落ちてしまった場合も、再審査で承認されれば、すぐに広告の配信が開始されます。但しこのとき適切に対処ができていなければ、また不承認となり、適切な広告配信のタイミングを逃してしまう可能性があります。一度不承認となっても慌てずに、しかしスピーディーに対応する必要があります。

 

審査の結果は「ステータス」で確認する

Google広告の場合、広告を設定した直後は、その広告のステータスが「審査中」となっています。その後審査に通過していればステータスが「有効」に変わり、自動的に広告の配信が開始されます。審査に落ちてしまった場合、広告ステータスは「不承認」となり、広告は配信されません。

 

審査落ちのよくある原因

ここからは、広告の審査に落ちてしまうよくある原因をご紹介します。詳細は、各媒体の広告ポリシーを確認します。

 

参考:Google広告のポリシー ー Google広告ポリシーヘルプ
参考:ガイドライン - Yahoo!広告ヘルプ

 

①最上級表現の使用

世界初、業界Nol.1、最大、最高、最小、最速・・・など最上級を表現する言葉は、媒体によって使用条件が異なります。こうした言葉は誇大広告とみなされることがあり、たとえ事実であったとしても不承認となる可能性があります。

こうした表現を使用する際には、必ず第三者によるデータ出典・調査機関名・調査年を明記します。また、Yahoo広告の場合は第三者の調査が最新の1年以内のデータであること、と広告掲載基準に明記されています。

最上級表現について(Yahoo)

(※画像:Yahoo!広告ヘルプ 広告ガイドライン・広告掲載基準「第9章-7. 最上級表示、No.1 表示【第3章3.関連】」よりスクリーンショット撮影)

 

②著作権侵害

リンク先のランディングページ内に著作権で保護されているコンテンツが使用されている場合は、広告の承認はおりません。特に広告を出しなれていない方がやってしまいがちなのが、テレビの映像や画像をページ内に置いてしまっているということです。

 

商品がテレビ放映されている様子を撮影して、「〇〇で紹介されました」と写真や画像とともにページに書いている方がいらっしゃいますが、テレビの映像(放映の様子をスマートフォンなどで撮影した画像も含む)は著作物にあたりますので、ガイドライン違反となります。

 

③薬機法違反、金融商品取引法違反など

医薬品や医療機器、あるいは金融商品などを販売する場合、広告の表示規制が厳しくなります。それぞれ薬機法や金融商品取引法を遵守した表記をすることが大前提です。

 

◇NG例(薬機法違反)

・体を弱アルカリに保ちます。

・血液をサラサラにする効果があります。

・内臓脂肪を燃やす。

(参考:薬事法ドットコム

 

また、金融商品、金融サービスを扱う場合には費用や取引リスクに関する明確な表示があること、など厳しい基準が設けられています。

 

その他にも、アルコール、性的コンテンツ、ギャンブル、政治などに関わるページは取り扱いに注意が必要です。

 

リスティング広告の審査にうかる?落ちる?

 

④「コロナ」というキーワードを使っている

また最近では、広告文やランディングページの中に「コロナ」というキーワードが入っているとそれだけで審査に通らないという事例もありました。

 

新型コロナウイルスに関連づけて商品を販売しようとみなされてしまうのか、不安を煽るような内容ではなく、「コロナによってリモートワークが加速した」など、客観的な事実を述べている場合にも審査で不承認となってしまいました。

 

実際に新型コロナウイルスによって社会は大きく変わりましたので、それによって新たに生まれた商品やサービスもあるとは思いますが、確実に審査を通すためには、「コロナ」というキーワードは(今のところは)使わない方が賢明かもしれません。

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この記事を書いた人
COTA

COTA

フリーランスとして活動中に、独学でウェブサイト制作、広告運用を学ぶ。 会社や業界に忖度しないソリューションを日々探しています。「実際のところどうなの!?」という疑問に正直に答えていきたいです。