初めてリスティング広告を運用する際の適切な予算設定と最初に実行、考えること

今回は初めてリスティング広告を運用される担当者の方からよく相談をいただく「広告費の適切な予算」を中心に、広告運用の初期段階で必要なことも織り交ぜてお伝えできればと思います!

予算は月間10万~50万円が推奨

 

ECサイト、申し込み系LP、BtoBサービスなど、サービスによって市場の規模や顧客単価が違うのでどのようなサービスで広告を実施するかで適切な予算は変わりますが、弊社的(個人的)にはまずは10~30万円で実施するのが良いと考えています。

 

最初はどのくらい成果が出るか出ないか分からないので、初月から50万円以上は使いすぎだと思いますし、10万円以下ではデータが貯まりづらいので改善スピードが遅くなるからです。

 

配信期間としては最低3ヶ月は運用してデータを貯めましょう。ただし一つ売れても1,000円しか売上がない商品に対して広告費を10万円消費しても成果が出ない(コンバージョン0件等)場合は一旦広告を停止して売れない要因を分析しましょう。

 

GoogleAnalyticsは必ず設定しておきましょう

 

先ほどもお伝えしましたが、広告費を使用しても成果(コンバージョン)が0件ということもスタート時期では普通にあります。その場合はサイトに原因があるケースも多いので、必ず無料のサイト解析ツールであるGoogleAnalyticsを導入しましょう。導入すれば

 

・ユーザーの滞在時間はどのくらいか
・どこのページが見られているか
・離脱率はどのくらいか

など、サイト改善に役に立つ数値を取得することができます。

 

最初は訳のわからない数値と項目ばかりで眠くなりますが徐々に慣れてくるので、毎日5分でもGoogleAnalyticsにログインしてみましょう。

 

ネクストアクションを意識

 

「とりあえず広告を実施してから結果を見て次の一手を考えましょう。」

 

これはやめましょう。結果が出る出ないに関わらず次に何をするかを考えて行くことで計画性を持ち、結果に対して淡々と次の一手を打ち続けることが出来ます。

 

広告媒体であればGoogle、Yahoo!のリスティング広告以外にもFacebook、Twitter、LINE、DSP等いくつもの広告がありますしそれらの広告を実施や、リスティングからの以降を検討。そもそもサービスに問題がある可能性があるのであれば競合・市場を調査、分析し、自社独自の強みを改めて定義し、それをメッセージに落とし込む。その上でサイトのデザインやキャッチコピー、コンテンツを追加、改善を行う。また、無料で出来るマーケティングもTwitterやブログなどあるので費用がすぐ作れないならそれらを実施することも検討しましょう。

 

最初はやることが沢山ありますが、次に何を実施するがリソース的にも、目的達成としても必要なのかを広告を配信する前に優先順位をつけておきましょう。

 

広告代理店を利用しない場合もしっかり運用しましょう

 

インハウスとして代理店を使用せずに自社で運用される場合、もちろん本を読むことも大事ですが、最近であればYoutubeに広告代理店や広告代理店出身の方がノウハウ動画をあげているのでそれらを視聴して数ヶ月は勉強してから運用しましょう。とりあえず手探りでリスティングを実施した場合。よく分からない設定で無駄な配信が多く、数十万を消費しても全く次に繋がらないケースが多いのでそれは回避しましょう。

 

ちなみに参考にですが代理店に依頼する場合は予算が少額であれば代理店側の利益も少ないので新人や新卒の方が運用するケースが多いですが、それだと運用が下手で成果が出ないケースも大いにあるので出来る限り経験・知識がある担当者を探しましょう。

個人的には

 

・運用は1年以上経験がある
・運用1年以下の方の場合は、きちんとレビューしてくれる先輩か上司はいるのか確認する
・担当社数が10社以下(理想は5社くらい)
・媒体の推奨設計を理解している

 

上記が最低限かなと思っています。

 

手数料が安い(手数料20%以下なのに初期費用無料)、契約期間が長いなどは安かろう悪かろうが多いので気をつけて下さい。

 

ちなみにこちらもよくある質問なのでお伝えしておくと、代理店では営業と運用が分かれているケースと、営業と運用が同じケースがあります。

 

どちらが良いのですか?と聞かれますが、私達の意見としては正直どちらでも良いと考えています。

 

分業していたほうが営業は営業に、運用者は運用に集中できますが、逆に限られた範囲でしか考えることができないこともあります。

 

分業せず営業も運用もする場合、全体的なことを把握しているため一気通貫で対応することができますが、その分担当者のリソース不足、キャパオーバーにより小手先の運用しかできない場合があります。

 

どちらが正しい訳ではないのでしっかりと話しを聞いて見極めましょう。

 

勇気を持って行動しましょう

 

色々と書きましたが、初めて広告を実施する時に大事なのは一歩を踏み出す勇気が大事かなと思います。(マインドの話になりすみません、、、)

 

世の中には必ず成功するビジネスはないですが、飲食店なら初期費用で数千万かかると言われている中、インターネットならホームページ制作に50~200万、広告であれば最小であれば1,000円程度からでもスタートすることができます。

大きなお金ではありますが、IT以外の投資に比べると格段に安くビジネスができて、更に全ての結果に数値が出るので分析に繋げることが出来ます。

 

すべての失敗を自分ごとと捉えて、失敗から学び、周りやユーザーの意見もきちんと取り入れ、泥臭く改善を繰り返していくことで、必ず成果は向上し続けます。

 

『成功の反対は失敗ではなく、挑戦しないことである』

 

という名言がありますが、まさにその通りだと思います。

 

目先の成果で成功するかどうかよりも、10年、20年、30年後を見据えて、目の前のお客様が喜んでいけるサービスを追求していきましょう。

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この記事を書いた人
星野 荘

星野 荘

専門学校卒業後、ITインフラの企業に就職。その後サイバーエージェント系列の会社で3年半、インターネット広告代理店で8年ほど勤務。 WEBマーケティングはブラックボックス的なところがあるので、知識や経験が少ない方でも役に立つ情報を発信していきます。