リスティング広告は自分でできる!?自社運用のメリット・デメリットは?

リスティング広告は気軽に始められると言われていますが、専門的なスキルがなくても広告は自分で出稿できるものなのでしょうか?リスティング広告を自分で運用する場合のメリットとデメリットについて具体的に解説します。
リスティング広告は自分で運用できる?

リスティング広告を自分で運用することはできる!?

「リスティング広告は簡単に出せる!」という話を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。テレビや新聞の広告枠と違って、ウェブの広告は誰でも簡単に出稿することができ、予算も少額で良いと言われています。と言うものの、知識のない人がいきなり始めることできるものでしょうか?

 

早速結論を言ってしまうと、リスティング広告を自分で出稿、運用することは可能です。テレビのように広告代理店が特別な枠を持っているわけでもありません。

 

また、ウェブ広告の中でも、リスティング広告にはいわゆるクリエイティブと言われるようなバナーも不要です。テキストでの広告文さえあれば出稿が可能ですので、デザインができない人でも出稿できるという点も特徴です。

リスティング広告を自分で出稿するときの手順は?

簡単に、リスティング広告を自分で出稿する場合の手順をお伝えします。

 

(1)GoogleとYahooどちらで出稿するかを決める。

リスティング広告は、GoogleとYahoo!が二大勢力です。

 

検索システムとしてはGoogleがシェアの8割を占めており、「Yahoo!Japan」で検索をしたとしてもGoogleの検索結果が表示されます。但し、広告枠だけはそれぞれ分かれています。「Yahoo!Japan」で検索した場合には、「Yahoo!JAPAN広告」で設定した広告が表示されます。

 

(検索サイトはGoogleとYahoo!以外にもありますが、いずれかと提携していてGoogle/Yahoo!いずれかのリスティング広告が表示されることがほとんどです。)

 

ご自身のお客様となりうる人が、どちらの検索サイトを使っているかをイメージして決めてみてください。もちろんどちらにも出稿することもできます。

 

(2)アカウントを作成する

広告出稿用のアカウントを作成します。GoogleおよびYahooいずれもアカウントの作成は無料です。

 

■Googleの場合

 

「Google 広告」を開始します。
https://ads.google.com/intl/ja_jp/home/

 

普段使用しているGoogleアカウントを使って、広告の出稿を開始することができます。

 

Googleリスティング広告

(画像引用;「Google広告」ウェブサイト

 

■Yahooの場合

 

「Yahoo!Japan広告」に登録します。
https://promotionalads.yahoo.co.jp/

 

(画像引用:「Yahoo!JAPAN広告」ウェブサイト

 

(3)予算を決め、リスティング広告(検索広告)を設定する

Google広告、Yahoo!JAPAN広告ともにアカウントを作成したら、実際に広告を作成していきます。ここでは具体的な手順は割愛し、簡単な流れだけをご紹介します。

 

・広告を表示させるキーワードを登録する。
・広告を表示させる条件(地域、曜日、端末 等)を設定する。
・1クリックあたりの上限金額を設定する。
・広告のコンバージョンタグをウェブサイトに設置する。
・予算を設定する。
・実際に表示する広告文を設定する。
・広告を出稿する。

 

リスティング広告_イメージ

(画像引用:「Google広告」ウェブサイト

 

リスティング広告は自分で出せるのに、どうして代理店に依頼するの?

細かい手順は省略しましたが、リスティング広告を「出す」こと自体はそんなに難しいことではありません。ではなぜ、ウェブ広告の代理店が存在するのでしょうか。

 

広告運用を外注する場合の理由は主に次の2つです。

 

・効果的な運用には、スキルが必要。
・運用は外に任せて、本業に集中する

 

具体的に見ていきます。

「勘」ではなく「データ」に基づいてリスティング広告を運用する

ウェブ広告の場合、新聞や雑誌広告のように、広告を作って、出稿して、それで終わりではありません。リアルタイムに反応データが取れるという利点を生かして、常に改善を繰り返していくことに意味があります。

 

広告を出すのは簡単ですが、効果的に運用していくためには専門のスキルや経験が必要です。

 

もちろん最初から効果のある広告を出せるに越したことはありませんが、実際にはユーザーの反応を見なければそれが良い広告だったのかどうかは分かりません。

 

広告代理店では、ユーザーの反応をその都度チェックしながら配信の設定や広告文を細かく調整しています。担当者の「勘」に頼った運用ではなく、「データ」をもとにした運用を行うことで効果的な運用を実現しています。

 

リスティング広告の外注費よりも人件費が高くつくことが多い

リスティング広告は自社で出来るのであれば外注費はかけたくない、と考える会社も少なくありません。リスティング広告の代理店手数料の相場は広告費の20%です。100万円分の広告を出すと、手数料として20万円を支払う必要があります。

 

自分でもできることに20万円も支払うのは勿体ない!と思われるかもしれませんが、100万円分の広告をしっかりと運用しようと思えば、担当者が一人付きっ切りでいなければいけなくらいのボリュームです。本来、本業や営業などで別の価値を生み出せたはずの人の時間が、不慣れなリスティング広告の運用に費やされてしまい、逆に損をしているケースが見受けられます。

 

それでも、リスティング広告を自分で運用するメリットはある?

前述のように、「手数料がもったいない」という理由で自社運用をするのはおススメできません。それ以外に自分で運用した場合のメリットとしては次の3つが挙げられます。

 

・自社にデータを蓄積することができる。
・ウェブ広告の仕組みを知ることができる。
・直感がものすごく優れていたら、データでの運用よりも効果が高い(可能性もある)

 

ご自身や、社内の状況に合わせて、運用方法もその都度考えてみてくださいね。

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この記事を書いた人
COTA

COTA

フリーランスとして活動中に、独学でウェブサイト制作、広告運用を学ぶ。 会社や業界に忖度しないソリューションを日々探しています。「実際のところどうなの!?」という疑問に正直に答えていきたいです。