リスティング広告のメリットとデメリットを改めて考える

いまや、ウェブ広告の代名詞ともいえる「リスティング広告」ですが、すっかり定番になってしまったため“とりあえず“出稿している人も少なくありません。改めてそのメリットとデメリットを考えてみることで、より効果的な広告運用を構築していきましょう!
メリットデメリット

リスティング広告とは?

改めて、リスティング広告について簡単におさらいをしておきます。リスティング広告とは、「検索連動型広告」と言われ、GoogleやYahoo等の検索エンジンにおいて、ユーザーが検索したキーワードに対して表示される広告のことです。

 

例えば渋谷にあるイタリアンレストランが広告を出稿したいと思ったとき、「渋谷 イタリアンレストラン」というキーワードを登録して広告を設定しておけば、そのキーワードで誰かが検索をしたときに自分のお店の広告を表示させることができます。

 

リスティング広告のメリットは?

(1)購買確率の高いユーザーに広告を見てもらえる

検索キーワードには、検索をした人のニーズ、願い、抱えている悩みなどが反映されています。先ほどの例で言うと、「渋谷 イタリアンレストラン」と検索する人は、きっと渋谷にあるイタリアンレストランを探していますので、お店の存在を知ってもらうことで、来店の可能性が高められるということです。お客さんになってくれる可能性が高い人たちに向けてピンポイントで訴求することができるため、直接的な売上増加も見込めます。

(2)配信の開始や停止がすぐにできる

これはリスティング広告に限らず、ウェブ広告全般に言えることですが、配信の手軽さも利点の一つです。パソコン、インターネット、受け皿となるホームページ、広告配信用のアカウント、資金さえあればすぐに配信できますので、早ければ決断してからその日のうちに配信開始することも可能です。

(※広告用のランディングページを作成したり、事前調査を行う場合には、準備時間が必要です)

(3)リアルタイムで検証できる

広告の状況は、管理画面からリアルタイムで確認できるので、どのキーワードで検索されることが多いか、どの広告文のクリック率が高いかなどをすぐに検証することが可能です。数字を見ながら細かく調整することで、より効果的な広告配信が可能になります。

 

リスティング広告のデメリット

もちろん、リスティング広告も万能ではありませんのでそのデメリットについても触れておきたいと思います。

(1)細かい設定と調整が必要

潜在的・顕在的ニーズを持ったユーザーに広告を表示させることができるリスティング広告ですが、そのユーザーを探しあてるためには細かな設定と調整が必要です。当てずっぽうに設定したキーワードだけでは、見てほしい人のところに届いていない可能性もあります。運用データを見ながら常に設定を見直す必要があるため、自社運用の場合には専任の担当者がいたほうが良いでしょう。

 

(2)人気のキーワードは高い

分かりやすくユーザーのニーズを反映したようなキーワードは多くの会社が広告を出稿しようとします。リスティング広告は入札制なので、そのような場合には1クリックあたりの単価上限を高く設定している広告が優先的に表示されます。より上位に表示されるために各社が単価上限をあげていくため、人気のキーワードでは1クリックあたりの費用が高額になります。数年前であれば1クリックあたり10円程度で集客できていたものが、今では1000円を超えることもあります。予算に応じたキーワード選定が必要です。

 

(3)認知拡大の効果は薄い

ユーザーのニーズに対して直接訴求することがメリットであるリスティング広告は、反対にニーズを持っていない人々への露出は極端に少なくなります。例えば、他の種類の広告であればSNSのタイムラインに突然流れてきたものに興味を持ったり、テレビCMで初めて商品を知る、というようなこともありますがリスティング広告には、そのような効果はあまり期待できません。どのような目的で誰に商品を知ってほしいのかを考えた広告出稿が必要です。

 

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この記事を書いた人
COTA

COTA

フリーランスとして活動中に、独学でウェブサイト制作、広告運用を学ぶ。 会社や業界に忖度しないソリューションを日々探しています。「実際のところどうなの!?」という疑問に正直に答えていきたいです。