初めてのリスティング広告ー3つの落とし穴

リスティング広告は自分で予算を設定でき、手軽にはじめられることもあり、最初のウェブ広告として人気が高いのですが、導入前に気をつけておきたいポイントが3つあります。本日はその、リスティング広告3つの落とし穴を解説します。
リスティング広告の落とし穴

はじめてのWEB広告。リスティング広告を出しておけば万事OK!?

新型コロナウイルスの影響で、これまで対面販売(営業)のみであった企業やお店からもウェブ広告をはじめたいというご相談が増えています。中でも、手軽に始められるとしてお問い合わせが多いのが「リスティング広告」です。

 

リスティング広告とは、検索連動型広告とも言われ、検索に使用したキーワード別に広告を表示させることができるものです。

 

例えば、「目黒 イタリアン」と検索した人に、目黒にあるイタリア料理店の広告を表示したり、「ダイエット」と検索した人にはダイエット用のサプリメントの広告を表示させることができます。

 

リスティング広告は自分で予算を設定でき、手軽にはじめられることもあり、最初のウェブ広告として人気が高いのですが、導入前に気をつけておきたいポイントが3つあります。

 

本日はその、リスティング広告3つの落とし穴を解説します。

 

落とし穴1:新しいサービスや商品の認知拡大には不向きである

リスティング広告の最大の強みは、欲しいものや調べたいことが明確になっている人、つまり商品を購入してくれる見込みが高い人を狙って広告を表示することができるという点です。

 

反対に、その商品やサービスを求めている人がいない、悩んでいる人がいないものであればそもそも「検索」という行動が起こらないため広告を表示することが難しくなります。そのため全く新しいサービスで、今はまだニーズがないような場合にはリスティング広告のみでの集客では思うような結果に繋がらないことがあります。

 

そのような場合には、リスティング広告だけではなく、SNS広告やアナログの広告手法など、認知拡大の手法とあわせて運用をしていきます。

 

落とし穴2:広告だけ出してもウェブサイトが良くなければ結果が出ない

リスティング広告のご相談をいただくときに、実はかなりの確率でお勧めしているのが「ウェブサイトの改善」です。リスティング広告をつかってたくさんの人をウェブサイトに集めたとしても、行った先のお店が魅力的でなければ、お客さんは帰ってしまいます。

 

リスティング広告の役割は、お店までお客さんを引っ張ってくることです。その先、実際に商品を購入したり問い合わせをしたりと行動を起こしてもらうためには、ウェブサイトの営業力にかかっています。

 

広告を出しているのにうまく成果がでないという場合には、問題は広告そのものではなくウェブサイトにある可能性もあります。

 

ウェブサイト改善のポイントを簡単にご紹介します。

 

①その商品のためのランディングページ(LP)を作る

ランディングページとは、ウェブサイトに来た人が最初に見たページのことをいいますが、一般的には広告専用ページという意味で使われることが多いです。ウェブサイト上のページとしてではなく、広告をクリックしてくれた人に見せるためののページで、特定の商品について細かく書かれています。

 

ランディングページであれば、ウェブサイト全体を作り直すことなくイメージ通りのページが作ることができます。また一つの商品に特化しているため訴求力も高くなります。

 

ランディングページイメージ

※ランディングページの例(スクリーンショット引用:「SANKOU!」)

 

②購入導線を見直す

実際に商品に対しては好感を持ってくれた人が購入やお問い合わせまで至らないケースとして、入力フォームでつまづくことが非常に多くあります。分かりづらい、項目が多い、https化していない、そもそもどこから申し込めばいいのか分からないなど、「面倒くさいな」「嫌だな」と思われてしまうことがないように改めて見直すことが必要です。

 

落とし穴3:競合が多いキーワードでは高くつくことがある

リスティング広告は、低予算でもはじめられ、「広告を見せる」ことではなく実際に「クリック」されてはじめて課金されます。そのため、効果があるかどうか分からないのにお金を払うのはちょっと…と躊躇する人でも始めやすい広告です。しかもクリックあたりの値段も安い。

 

という話が広がり、「リスティング広告は1クリック10円くらいで出せるんですよね?」と聞かれることがあります。

 

リスティング広告の1クリックごとの単価は、同じキーワードで広告を出したいと思っている競合とのオークションによって決まります。

 

例えば、「ダイエット」という言葉で検索した人に広告を出したい会社が複数あった場合には、「私はその人のクリックに○円まで出せます」と各会社が提示をして、一番高い金額を出した会社の広告が目立つところに表示をされます。

 

実際にその様子は目に見えず、機械的に一瞬で行われているものですが、私たちが検索をするたびに裏でそうしたオークションが開催され、表示される広告が決まっています。

 

ですので、競合の有無や、それぞれが設定している価格によってクリックあたりの単価は変わってきます。「知人の場合はこうだった」は、価格という面ではあまり参考にならないと思った方が良いでしょう。

 

事前調査の例

※事前調査の例。このようにキーワード別の検索ボリュームや価格感、競合の有無をチェックします。

 

 

まだリスティング広告の知名度がなく競合が少なかった時代であれば、人気のキーワードでも1クリック10円以下で出せていたものもありましたが、今は全体的に相場も上がっています。

 

予算との相談にはなりますが、複数のキーワードを掛け合わせて倍率の低いところを狙ったり、実際の商品購入につながるかどうかで、「このキーワードには○円までかけても良い」ということを運用しながらしっかりと決めていく必要があります。

 

やりっぱなしはNG!手軽にできるリスティング広告も事前の準備をしっかりとしましょう!

本日はリスティング広告をはじめる場合に陥りやすい3つの落とし穴をご紹介しました。リスティング広告は手軽に誰でも始めることができるものですが、こうしたポイントを気をつけていないと、ただ広告を垂れ流すだけでお金を捨ててしまうようなことになってしまう場合もあります。

 

効果的な運用のためには、やはりしっかりとした事前準備が大切です。リスティング広告について分からないことなどがありましたら、ぜひ一度カッテージにもご相談ください。

 

 

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この記事を書いた人
COTA

COTA

フリーランスとして活動中に、独学でウェブサイト制作、広告運用を学ぶ。 会社や業界に忖度しないソリューションを日々探しています。「実際のところどうなの!?」という疑問に正直に答えていきたいです。