リスティング広告の品質スコアとその改善について
リスティング広告の品質スコアとは
リスティング広告における品質スコアとは、その名前からイメージできる通り広告の「品質」をランク付けするためのものです。この広告は、ユーザーの役に立っているか、ユーザーが求めているものと合致しているかなどの視点で判定されます。具体的には、
①広告のクリック率
②キーワードと広告文の関連度
③ランディングページと広告の関連度や、ページ内容
等をもってつけられています。
品質スコアが高いと何が良いのか?
品質スコアが高いということは、ユーザーにとっても価値のある広告であると考えられるため上位表示の確率が高くなります。検索画面にリスティング広告が表示される場合には品質スコアと入札単価の掛け合わせで決まります。そのため、品質スコアが高い広告のほうが、品質スコアが低い広告よりもより安価に上位表示をできる可能性が高まるということです。
広告が上位表示されると、合わせてクリック率も上がるためさらに品質スコアの向上が見込めます。
品質スコアはどうすれば上がるのか?
先ほどの①~③の要素を改善すると、品質スコアも上がります。
①広告のクリック率
リスティング広告のクリック率向上のために重要な要素の一つが広告文のキャッチコピーです。リスティング広告は文字のみの広告です。限られた文字数の中で自社ならではの訴求ポイントを折り込みながらユーザーの興味を引くコピーを考えます。何度もABテストを繰り返しながら、よりクリック率の高い広告コピーを作り上げていきます。
②キーワードと広告文の関連度
例えば、「渋谷 お寿司」と検索する人にイタリアンレストランの広告を表示させることもできます。しかし、ユーザーが欲しているであろう情報との乖離が大きいため、このような出稿の仕方では品質スコアは上がりません。反対に「渋谷 イタリアンレストラン」というキーワードで渋谷にあるイタリアンレストランの広告文が表示されるような場合には、品質スコアが上がりやすくなります。
③ランディングページと広告の関連度やページ内容
先ほどのキーワードと広告の内容と同じように、ランディングページ(広告をクリックしてリンクするページ)がユーザーが欲している情報に合致しているかも重視されます。リスティング広告からのリンク先を全て自社のトップページに設定されている会社を見かけますが、これは非常に勿体ない方法です。例えば家具の販売店で「ダイニングテーブル」と検索したときには「ダイニングテーブル」の特集ページ、「オフィスチェア」と検索したときには「オフィスチェア」の特集ページへとそれぞれ遷移をすると、キーワード、広告文、ランディングページの整合性がとれ、一律に商品一覧ページへリンクしていた場合よりも品質スコアが高い広告とみなされます。
キーワード、広告文、ランディングページの整合性がとれているという状態は、ユーザーにとっても欲しい情報にすぐに到達できるということですのでその後の購入等につながる可能性も高くなります。
品質スコアをアップさせることを考えることは、広告運用の最適化に総合的につながっていますので、非常に重要な指標の一つです。ぜひ意識してみてください。